大分類Ⅰ：ソフトウェア
ITツールの大分類とカテゴリー
カテゴリー1：ソフトウェア
中小企業・小規模事業者等の業務生産性向上に寄与する機能を有するソフトウェア。業務プロセスまたは汎用プロセスのいずれか1つ以上に該当する機能を持つことが必要。
大分類Ⅱ：オプション
カテゴリー2：機能拡張
大分類Ⅰソフトウェアの機能を拡張するもの。フォーマット変換、バックアップ、ファイル管理などのユーティリティー、カスタマイズ用アドオン・プラグインソフト、WEBサーバ、DBサーバ等。
カテゴリー3：データ連携ツール
ソフトウェアのデータソースからデータを受け取り、ソフトウェアやシステム間でデータを相互に共有・活用ができるように連携・同期を行うもの。EAIやETL製品など。
カテゴリー4：セキュリティ
導入する大分類Ⅰカテゴリー１ソフトウェアを安全に使用するために講ずるセキュリティ対策費用（データの暗号化、悪意あるウイルスからの防御、アクセス制限、改ざん排除等）。
大分類Ⅲ：役務
カテゴリー5：導入コンサルティング・活用コンサルティング
交付決定後に発生するITツールの導入に向けた詳細設計（導入計画、教育計画の策定等）などのコンサルティング費用。
カテゴリー6：導入設定・マニュアル作成・導入研修
大分類Ⅰソフトウェア、大分類Ⅱオプション、大分類ⅣハードウェアのITツールのインストール作業や動作確認の費用、マスタ設定等の導入設定費用、操作指導等の教育費用やマニュアル作成費用等。
カテゴリー7：保守サポート
大分類Ⅰソフトウェア、大分類Ⅱオプションの保守費用全般。
大分類Ⅳ：ハードウェア
カテゴリー8：PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機
大分類Ⅰカテゴリー1ソフトウェア（”会計・受発注・決済”のいずれかの機能を含む）と併せて導入する場合に限り、PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機の購入費用およびこれらにかかる運搬費（インボイス対応類型のみ）。
カテゴリー9：POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機
大分類Ⅰカテゴリー1ソフトウェア（”会計・受発注・決済”のうち”決済”に該当）で登録されたPOSレジシステムをインストールし利用するためのPOS専用機、PC・タブレット、券売機の費用。
大分類Ⅴ：サイバーセキュリティお助け隊サービス
カテゴリー10：サイバーセキュリティお助け隊サービス
独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が公表するサイバーセキュリティお助け隊サービスリストに掲載されているサービス（セキュリティ対策推進枠のみ）。
業務プロセス分類
共通プロセス（業種を問わず利用可能）
| プロセスコード | プロセス名 | 主な機能例 |
|---|---|---|
| 共P-01 | 顧客対応・販売支援 | MA（マーケティングオートメーション）：トラッキング機能、リード管理SFA（営業支援）：見込客情報、案件管理、商談進捗CRM（顧客管理）：顧客購買履歴および対応履歴全社共有予約受付台帳、無人受付システム |
| 共P-02 | 決済・債権債務・資金回収 | 決済（POSレジ、券売機システム等）発注・仕入管理、売掛・回収管理電子記録債権管理、取引条件管理採算管理 |
| 共P-03 | 供給・在庫・物流 | ロケーション管理、入出庫、棚卸検品受入、在庫分析配送計画 |
| 共P-04 | 会計・財務・経営 | 仕訳、出納帳、元帳、試算表各種財務分析、固定資産台帳経費精算、税務申告管理会計 |
| 共P-05 | 総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情シス・統合業務 | 出退勤申請、人事台帳、給与計算シフト作成、e-ラーニングストレス検知、ビジネスアプリ作成ツールワークフロー、BIツール |
| 汎P-07 | 汎用・自動化・分析ツール | ワープロ、表計算、プレゼン、メール文書管理、OCR、グループウェアWeb会議、RPA、チャットボットオンラインストレージ※汎用プロセスは業務プロセスと組み合わせて導入する必要があります |
業種特化型プロセス（各業種P-06）
建設・土木業（建P-06）
主な機能例：
- 積算、出来形管理、工程・品質・施工管理
- 安全衛生管理、BIM/CIM、電子納品
- 省エネ評価、点群データ解析・処理、CAD
代表的なITツール分類：
電子納品
電子納品に対応した成果品の作成・管理システム
建設CAD
建築・土木向け設計図面作成支援ソフトウェア
施工管理システム
工程・原価・品質・安全等の施工管理機能を提供
原価計算システム
建設業特有の原価管理・利益管理システム
測量システム
測量データの処理・解析・図面化を支援
積算システム
見積・積算業務を効率化する数量拾い出し・単価計算ツール
介護業（介P-06）
主な機能例：
- ケアプラン作成、サービス計画・会議記録
- 給食管理、介護記録、施設・備品・車両管理
- 健康状態管理、リハビリ、見守りシステム
代表的なITツール分類：
請求システム
介護報酬請求・介護給付費管理システム
記録システム
介護サービス記録・申し送り・ケア記録システム
介護システム
ケアプラン作成・利用者情報管理・スケジュール調整機能
障がいシステム
障がい福祉サービス向け請求・記録管理システム
不動産業（不P-06）
主な機能例：
- 査定額管理、不動産WEB接客
- 契約・建物・オーナー・テナント管理
- 物件管理、長期修繕計画
代表的なITツール分類：
賃貸管理向けシステム
賃貸物件・入居者・オーナー・家賃収支管理システム
売買管理向けシステム
物件情報管理・顧客管理・契約管理・仲介業務システム
その他の業種特化型プロセス
農業・林業・漁業（農P-06）
主な機能例： 生産管理、作業管理、飼育管理、設備管理、資産管理、点群データ解析製造業（製P-06）
主な機能例： 品質管理、生産・工程・製造管理、設備管理、CAD/CAM/CAE、BOM管理、CO2排出量管理、食品表示
主な分類： 生産管理システム、在庫管理システム、品質管理システム情報サービス業（情P-06）
主な機能例： 案件・契約・予算管理、進捗・工数管理、制作ツール、業務用デザイン・動画・開発支援ツール医療業（医P-06）
主な機能例： 電子薬歴、訪問診療管理、診療・画像管理、オンライン診療、病棟管理、健康管理、ME機器管理保育業（保P-06）
主な機能例： 保育計画、イベント管理、食育、保育記録、登降園管理、連絡帳、園児状態管理
共通系統ITツール
生産管理システム
概要：
生産管理システムは、製造業を中心とした生産プロセスを最適化するためのシステムです。IT導入補助金では業務効率化と労働生産性向上に資するものが対象となります。
主な機能：
- 生産計画立案・調整
- 工程管理・進捗管理
- 資材所要量計画（MRP）
- 原価管理・コスト計算
- 品質管理
会計システム
概要：
会計システムは、財務・会計業務の効率化を図るためのシステムで、IT導入補助金ではインボイス制度対応も含めた幅広い機能が対象となります。
主な分類：
会計システム
仕訳・元帳作成、財務諸表作成、インボイス対応機能
固定資産管理
資産台帳管理、減価償却計算、リース資産管理
経費精算
経費申請・承認ワークフロー、電子帳簿保存法対応
予算管理
予算作成・実績管理・分析機能
補足情報・注意事項
ITツール導入のポイント
- IT導入補助金の対象となるITツールは、事前に事務局に登録されたものに限定されます
- インボイス対応類型の申請には、「会計」「受発注」「決済」のいずれかの機能が必須です
- 汎用プロセス（汎P-07）は単独では申請できず、業務プロセスと組み合わせる必要があります
- 業種特化型のITツールは、その業種特有の課題解決に役立つ機能を有している必要があります
本資料は2025年版IT導入補助金の情報に基づき作成しています。最新の情報やより詳細な条件は、IT導入補助金公式サイト（https://it-shien.smrj.go.jp/）をご確認ください。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、デジタル化やDX等に向けたITツール（ソフトウェア、サービス等）の導入を支援する補助金制度です。
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