2020年以降、多くの中小企業が活用してきた「事業再構築補助金」ですが、2025年度からは新たな支援制度へと移行しています。
本記事では、これまでの事業再構築補助金の概要と、後継制度である「中小企業新事業進出促進事業」についてわかりやすく解説します。
事業再構築補助金とは?
「事業再構築補助金」は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業が、業態転換や新分野進出を進める際に支援することを目的に、2020年度に創設された補助金です。
過去13回にわたる公募を通じて、多くの事業者が採択を受けました。特に飲食業・製造業・サービス業など、幅広い分野で活用されてきました。
2025年度以降の変更点
2024年度の第13回公募をもって、「事業再構築補助金」は終了しました。
代わって、2025年度からは「中小企業新事業進出促進事業」がスタートしています。
この新制度は、従来の再構築補助金の基本方針を踏襲しつつ、より重点的な分野への支援や、制度の簡素化が行われています。
新制度「中小企業新事業進出促進事業」とは?
📌 制度の概要
「中小企業新事業進出促進事業」は、脱炭素・DX・地域活性化などの成長分野にチャレンジする中小企業を支援するための補助金制度です。
✅ 補助額・補助率(例)
- 補助上限:最大7,000万円〜9,000万円
- 補助率:中小企業2/3、中堅企業1/2(内容によって異なる)
✅ 対象経費(例)
- 設備投資費用(機械、ソフトウェアなど)
- 広報・マーケティング費用
- 外注費、試作品開発費
- クラウド利用費 など
✅ 主な変更ポイント
- DX・GX(グリーン変革)など成長分野への重点支援
- jGrantsによる完全電子申請
- より簡素化された申請様式と審査プロセス
申請方法とスケジュール
本制度は原則、gBizIDプライムの取得とjGrantsからの電子申請が必須です。準備には数週間かかることもあるため、早めの取得が推奨されます。
初回の公募は2025年春〜夏にかけて予定されており、今後も年度内で複数回実施される見込みです。
まとめ
「事業再構築補助金」は2024年度で終了しましたが、後継制度として「中小企業新事業進出促進事業」が始まっています。
制度の設計は変わっても、中小企業の挑戦を支援するという本質は変わりません。制度の内容を正しく理解し、自社の未来に役立てていきましょう。
※本記事は2025年5月時点の情報に基づいています。最新情報は公式サイトや公募要領をご確認ください。
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